第37章

積み重なる問題

ガルは自の故郷の作法で動いた。

他の者の畑に断りなく入り、野菜を取って食べた。
共同の道具を、自分のもののように使い続けた。
夜遅くまで大声を出し、近隣の家の眠りを妨げた。

村人たちが注意しようとしても、言葉が通じなかった。
身振りで示しても、ガルはきょとんとした顔をした。
あるいは、分かっていても気にしない様子だった。

被害を受けた村人がシンのもとに来た。
「どうすればいいのか。言葉が通じない。」

シンは言った。
「言葉が通じなくても、伝える方法がある。
まず言葉以外で示す。それからだ。」