第40章

警告の儀

翌朝、シンは村人全員をガルの前に集めた。

皆が静かに立った。
誰も怒鳴らなかった。誰も罵倒しなかった。

シンはガルの目を見て、ゆっくりと言った。

まず、昨日起きたことを、身振りで再現して見せた。
揉み合いの場面。転んだ村人。

次に、村の境を示し、ガルを境の外に立たせ、
中に入る動作と、断られる動作を繰り返し見せた。

そして全員が、静かに背を向けた。

ガルは長い間、立っていた。

シンは最後に振り返り、ガルをまっすぐ見た。
言葉ではなく、目で伝えた。
次はない、という意味を。

ガルはその日、村の外れで静かに過ごした。

アラが言った。
「伝わったか。」

シンは言った。
「伝わったかどうかより、村としてを通したことが大事だ。
感情でなく、皆で立ったことが、道になる。」