第3-7章
政と道
せいとみち
政とは、共同体の作法を守る仕組みである。
政は、道そのものではない。
政は、道を守るための器である。
器が道に従うとき、共同体は栄える。
器が道を忘れたとき、共同体は腐る。
政を担う者よ。
汝は最も大きな分を引き受けた者である。
大きな分には、大きな責任が伴う。
大きな責任を引き受けた者だけが、大きな自由を持つ。
その順番を、忘れるな。
権力は、腐りやすい。
これは人の性ではなく、器の性質である。
大きな器は、汚れが溜まりやすい。
ゆえに政を担う者は、常に清めを怠るな。
民よ。
政を他人事にするな。
共同体の作法は、共同体の全員が守るものである。
政を担う者だけに任せ、自らは何も引き受けぬ者は、
共同体の腐敗に加担している。
しかし政が道を外れたとき、民はどうすべきか。
声を上げよ。
言葉で立て。
記録せよ。
孤立するな。
暴力で道を正そうとする者は、新たな邪を生むだけである。
道を守るための戦いは、道の中で行わねばならない。
政は変わる。
しかし道は変わらない。
道を軸に、政を見よ。
政に流されて、道を忘れるな。