第2-4章

強さとは何か

つよさとはなにか

強さとは、腕力ではない。
強さとは、声の大きさでもない。
強さとは、他者を屈服させる力でもない。

では強さとは何か。

嵐の中で揺れながら、根を手放さぬ木を見よ。
これが強さである。

激流に削られながら、その形を変えぬ岩を見よ。
これが強さである。

真の強さとは、揺れても戻る力である。
傷ついても立つ力である。
誤っても清め、また歩き出す力である。

弱者を踏みにじることは強さではない。
それは強さの仮面をかぶった臆病である。
真に強い者は、弱い者を踏まない。
踏む必要がないからである。

しかし強さを持つ者に、不当な負担を押し付けることもまた、道に反する。
強いからといって、際限なく搾り取ってよい道理はない。
強さは尊ばれるべきものであり、罰せられるべきものではない。

強くあれ。
しかし強さを誇るな。
強さとは、静かに、そこにあるものである。