第2-6章

眠りの道

ねむりのみち

眠りを軽んじる者がいる。
眠りを削ることを、勤勉と呼ぶ者がいる。
しかしそれは違う。

眠りは、怠惰ではない。
眠りは、清めである。

人の内側は、眠りの中で整えられる。
傷ついた細胞が修復され、
乱れた記憶が整理され、
疲れた心が静まる。
これは眠りの中でしか起きない。

眠りを削る者は、器を削っている。
削り続けた器は、やがて何も注げなくなる。

夜は夜のものである。
夜に昼の仕事をしようとする者は、
天地の摂理に逆らっている。
その逆らいの代償は、必ず身体が払う。

この道を歩む者よ。
眠れ。
深く、静かに、眠れ。
それは明日のを尽くすための、最初の責任である。