第2-9章

怒りの扱い方

いかりのあつかいかた

怒りは、悪ではない。
怒りは、道が踏み荒らされたときの、正当な反応である。
怒りを感じない者は、道に鈍い者である。

しかし怒りは、火と同じである。
火は、使いようによって飯を炊き、場を温める。
しかし制御を失った火は、すべてを焼き尽くす。

怒りに飲まれた者の言葉は、刃を失う。
怒りに任せて放った言葉は、相手ではなく自らを傷つける。
怒りのまま行動した者は、後に必ず清めが必要になる。

では怒りをどう扱うか。

まず、怒りを感じたとき、黙れ。
その沈黙の中で、問え。
これは道のための怒りか。
それとも、ただの自の傷ついた矜持か。

道のための怒りは、言葉になる。
矜持の怒りは、感情のまま出てくる。

怒りを燃料にせよ。
怒りを目的にするな。
道を踏み荒らされた怒りを、静かな言葉と確固たる行動に変えよ。
それが、怒りの正しい使い方である。

怒りを長く抱えるな。
怒りは、抱え続けると、持つ者の内側を腐らせる。
けじめをつけ、清め、手放せ。
それが次の歩みへの道である。