第2-11章
知ることの道
しることのみち
知ることを恐れるな。
無知を誇ることは、道に反する。
この世界は、知れば知るほど深くなる。
山の仕組みを知れば、山への敬意が深まる。
身体の仕組みを知れば、身体への敬意が深まる。
知ることは、神への冒涜ではない。
知ることは、神が作ったものへの、深い敬意の形である。
しかし知識には、罠がある。
知識を持つことで、すべてを分かったと思う者がいる。
言葉を覚えることで、道を歩んでいると思う者がいる。
これは最も危うい状態である。
知識は地図である。
しかし地図は、道ではない。
地図を持つ者が、必ず道を歩めるわけではない。
地図を捨てて歩いた者が、本当の道を知ることもある。
知識を得たとき、問え。
これは実際に役に立つか。
これは分を尽くすことに繋がるか。
これは共同体を豊かにするか。
役に立たぬ知識を集めることに溺れる者は、
地図を眺めるだけで一生を終える旅人である。
知れ。しかし歩け。
学べ。しかし行動せよ。
知識は、道を歩むための道具である。
道具を磨くことに夢中になり、道を歩くことを忘れるな。