第5-11章
失敗とやり直しの道
しっぱいとやりなおしのみち
失敗した者よ。
汝は今、最も大切なものを手に入れた。
それは、失敗という名の経験である。
失敗のない者は、深くなれない。
失敗のない者は、他者の失敗に冷たい。
失敗のない者は、道の険しさを知らずに歩いている。
しかし失敗した者の多くは、そこに座り込む。
恥だと思う。
もう終わりだと思う。
自分には向いていなかったと思う。
これらはすべて、失敗を大きく見すぎている。
失敗とは何か。
今回の試みが、うまくいかなかっただけである。
汝という人間が、終わったわけではない。
道が、なくなったわけではない。
やり直しについて語ろう。
やり直しを恥じる者がいる。
しかしやり直しは、敗北ではない。
やり直しは、新しい出発点を見つけたということである。
一度失敗した者は、同じ失敗をしにくい。
どこで足を滑らせるかを、体で知っているからである。
その知識は、失敗した者だけが持つ地図である。
ただし、やり直しには清めが必要である。
失敗を認め、けじめをつけ、必要であれば謝り、
それから新しい一歩を踏み出せ。
清めなきやり直しは、同じ失敗を繰り返す。
清めたやり直しは、深い根から始まる。
この道を歩む者よ。
何度でも立て。
立つたびに、根が一本増える。
根が増えるたびに、次の嵐に強くなる。
失敗の数は、根の数である。