第5-1章
子の育て方
このそだてかた
子は、親のものではない。
子は、次の時代に道を継ぐ者として、この世に来た。
親の役割は、子を所有することではない。
子が自らの分を見つけられるよう、根を作ることである。
子を甘やかすことは、愛ではない。
苦労から遠ざけることは、慈悲ではない。
転ばぬように先回りする者は、子から立ち上がる力を奪っている。
子は転ぶ。
転んだとき、すぐに助けるな。
まず見よ。子が自ら立ち上がろうとしているか。
その瞬間の中に、子の根が育つ。
しかし転ばせ続けることも道ではない。
子が本当に助けを必要とするとき、親は迷わず手を差し伸べよ。
その見極めが、親の分である。
褒めることを恐れるな。
ただし、努力を褒めよ。結果だけを褒めるな。
結果だけを褒められた子は、結果が出ないとき、自らを失う。
努力を褒められた子は、結果が出なくても、また歩き出せる。
子に嘘をつくな。
子は親の言葉より、親の生き方を見ている。
道を語る親が、道を外れた生き方をしていれば、
子は言葉ではなく生き方を受け継ぐ。
子よ、いつか汝は親を超えよ。
それがこの道の、美しい循環である。